学 園 催

1stアルバム解説・制作記

1stアルバム『陰陽師』の製作から
未来へ向けての全ての歴史を綴っています
本アルバムは、陰陽師の都「京都」を舞台に
「占い」「呪い」に纏わる物語をPOPにまとめ
そのゆかりの地を巡礼するコンセプトアルバムとなっています。

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2007.07.28
本アルバムの歌曲、「出町柳」も夏の情景を意識して作曲したものである。
出町柳とは、京都・左京区の賀茂川と高野川がYの字に交差する地点で、
何とも不思議で興味深い形におさまっている。
川には飛び石が並んでいて、岸から岸へ渡る事が出来る。
見ているだけでも涼しげな空間である。
夏休みになれば子供達が川遊びを楽む声がする。
夕日が川に映る。セミが鳴いている。
とてもノスタルジアな時間が漂っている。
そんな懐かしい想い出が甦ってきそうな一曲である。
2007.08.04
夏と言えば、やはり海水浴系の歌曲がよく聴かれるものである。
そして皆さんの中にもそういう場所へ出掛ける方々もおられるだろう。
気分が最も高揚する季節と言える。
そのような交流により感情を高める事も大切であろうが、
時には静かに、懐かしい想い出に耽る事も良いものではなかろうか?
夏は情熱の季節でもあり、また空想の季節でもあると思う。
ふとした夕暮れ時に、想い出が甦ってきた時は、
本アルバムの歌曲も思い出してほしいと思う。
懐かしいメロディーがそこにあると思う。
2007.08.11
盆が近づいてきた。
夏はとりわけ心霊現象のイメージが強い季節である。
霊という観点からすれば、季節に関係なく存在しているだろうに、
なぜか夏に一番よく採り上げられる。
これはやはり「涼」を求める精神から来るものなのであろう。
霊を神秘的に捉えているというよりは、
一種の風物詩として捉えている感覚があるように思う。
存在が定かではない霊に、何かしらのロマンを求めているのかも知れない。

本アルバムの歌曲にも心霊的なサウンドが数多く含まれている。
それは本学園が呪術都市「京都」に存在している事にも由来しており、
そのことが情景を楽しむ歌曲に仕上がっていった要因にもなっていると思う。
人間の肉体はいつか、きえゆくものであるが、
精神は何かしらの形式で残るという説が多い。
本アルバムはそういう精神に何かしらの力を残すべく歌曲として制作した。
2007.08.18
夏も後半に入った。
本アルバムの歌曲「丸竹夷」は、
ちょうど今頃の情景を表した歌曲である。
丸竹夷とは京都の通り名を覚えるための「わらべうた」である。
夕方時に京町屋の路地からこの歌が聞こえてくる。
わすれかけてた事を思い出させてくれるかのようだ。
人はみな、初めは純粋だった。
その頃の気持ちに帰らせてくれる、そんな一曲である。
2007.09.03
九月がやってきた。
九月といえば台風の季節でもある。
台風の進路というものも予測が難しいものである。
現代になってこそ様々な予測方法、
そして防衛対策等が進歩してきているが、
文明がまだ途上であった昔は言うまでもなく、
台風が来るという事が今より格段に一大事であったにちがいない。
その昔、陰陽師は占いや情勢の予測等、国家に纏わる業務に携わっていたわけだが、
その一つに天気予報も含まれていた。
ならばとりわけ、この季節には陰陽師が大活躍したにちがいない。
当時の台風情報は今以上に重要視されていたであろう。
もしかしたら気象予報をいう枠を超越した、
何かカリスマ的な存在として注目されていたのかも知れない。





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